about

Good Job! プロジェクトは、障害のある人と協働し、
アート・デザイン・ビジネス・ 福祉の分野を超えて、
新たな ”しごと“” はたらき方”の仕組みをつくる試みです。

2012年度、障害のある人の表現から生まれた魅力的なプロダクトを紹介する展覧会「Good Job!」を大阪で初めて開催。2013年度から「Good Job! 展」として、障害のある人との協働による新たなしごと・はたらき方を紹介。これまでに北海道・宮城・東京・愛知・大阪・兵庫・福岡・大分など全国で開催しています。世にひろめるべき取り組みを発見・発信することを目的とした「Good Job! Award」、そして新しいしごとをつくりだす実践的・実験的な拠点「Good Job! センター」を奈良県香芝市にオープン。福祉の垣根を超えて、異分野と連携し、既成の労働観を変革することをめざす。

障害のある人の社会参加としごとづくりを支援している、一般財団法人たんぽぽの家、NPO 法人エイブル・アート・ジャパン、NPO法人まるが協同で運営しています。

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1995年、“障害のある人のアート” を新しい視座でとらえ直す市民芸術運動 「エイブル・アート・ムーブメント」を始動、障害のある人の能力や社会的イメージを高める活動に取り組んできました。
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しかし、一般的に障害のある人の所得は低く、単純労働や生産性の低い労働など選択肢が低い状況にあり、“はたらきがい”や“いきがい”といった労働の尊厳が感じられないという課題があります。
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この状況を打破すべく、既成の労働観にとらわれることなく、人の可能性を最大限いかせるしごと・はたらき方の仕組みをつくることを目的に、2012年度からGood Job! プロジェクトがスタート。

Good Job! 展

障害のある人との協働による新たなしごと・はたらき方を紹介します。プロダクトやプロジェクト、メディアなど全国で活動している団体・個人に呼びかけ、革新性・多様性・継続性などを評価軸にした審査会「Good Job! Award」を通過した取り組みを紹介。さらに2017年度は「IoTとFabと福祉」をテーマに、障害のある人のしごとづくりと新たな技術の関係づくりから実践までを紹介。

Good Job! Award

多様な視点から審査を行い、Good Job!展で発信する取り組みを選出。一次審査会、最終審査会(プレゼンテーション)を通じて大賞を選出します。

Good Job! Award 審査員

田村大
株式会社リ・パブリック共同代表

博報堂イノベーションラボ上席研究員を務め、併行して東京大学にイノベーション人材育成プログラム「i.school」を立ち上げ、ディレクターを務めた後、独立。福岡を拠点に、地域や企業が自律的にイノベーションを起こす生態系の研究とデザインに携わる。

里見喜久夫
株式会社はたらくよろこびデザイン室 季刊『コトノネ』 編集長

全国の障害者施設、就労支援施設、特例子会社の経営改革に関する様々な提案をおこなう雑誌・季刊 『コトノネ』を2012年1月に創刊。震災復興、福祉起業家、スポーツなど、障害のある人たちがいきいきとはたらく現場を見つめ続け、幅広い取り組み・価値観を紹介している。

柴崎由美子
NPO法人エイブル・アート・ジャパン代表理事
障害のある人たちとともに対話・創作・仕事開発・復興活動などを実施。障害者アートの社会的意義を問う活動をライフワークにしている。たんぽぽの家アートセンターHANAディレクターを経て、エイブルアート・カンパニー事務局。2013年より現職。
原田祐馬
アートディレクター / デザイナー
UMA/design farm代表。グラフィックデザインを中心にさまざまなプロジェクトに携わる。DESIGNEASTディレクター、小豆島 醤の郷+坂手港プロジェクトディレクター、Good Job! Centerアドバイザーなど。2015年より京都造形芸術大学空間演出デザイン学科客員教授。
林千晶
株式会社ロフトワーク 代表取締役

2000年に起業。Webデザイン、ビジネスデザイン、コミュニティデザイン、空間デザインなど、手がけるプロジェクトは年間200件を超える。グローバルに展開するデジタルものづくりカフェ「FabCafe」を運営。株式会社飛騨の森でクマは踊る代表取締役社長も務める。

山田遊
株式会社メソッド 代表取締役

2007年にmethodを立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。国立新美術館内ミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」のサポートディレクションをはじめ、ファッション・デザイン・工芸・食など 様々な分野で生まれるモノに携わり、店づくりを中心に手がけている。

Good Job! Cheerers

クリエイターやデザイナー、研究者など、さまざまな分野の第一線で活動する方々に依頼。
Good Job!のコンセプトのもと、日本のみならず世界中の応援したいプロジェクトをご紹介いただきました。

浅野翔
デザインリサーチャー
上田祐嗣
アートセンター画楽
奥脇学
有限会社 奥進システム代表取締役
小野尚弘
一般社団法人北海道チャレンジドアート&プロダクツ
加藤未礼
おおきな木
金武啓子
西淡路希望の家
萱原景子
一般財団法人沖縄県セルプセンター
川口隆司
NPO法人ひゅーるぽん
北川雄史
社会福祉法人いぶき福祉会専務理事
木谷真人
musubi design / ドニさんの家
木ノ戸昌幸
NPO法人スウィング理事長
久保田翠
NPO法人クリエイティブサポートレッツ代表理事
小板橋基希
アートディレクター/デザイナー アカオニデザイン代表。
小林あかね
企画製作室Bridge
高野賢二
クラフト工房La Mano
中川悠
NPO法人チュラキューブ
柊伸江
株式会社ダブディビデザイン
樋口龍二
株式会社ふくしごと
増田靖
社会福祉法人コスモス 森のキッチン
武捨和貴
特定非営利活動法人リベルテ

ARCHIVE

2016年度

Good Job! 展 2016-2017
来場者数 約4,000人

東京・渋谷ヒカリエにて展覧会・セミナーを開催。「Good Job! Student Award」をスタートし、大学や高校・専門学校など、これからの社会をつくる学生によるアイデア/実験的な取り組みも紹介。Good Job! Award 入選者を継続的に応援する仕組みとして、公益財団法人パブリックリソース財団の協力のもとGood Job!基金を創設。

TOKYO|東京
2017年2月24日(金)〜26日(日)
渋谷ヒカリエ8階 8/COURT

2016年度に紹介したプロダクトをピックアップ

はじまりは一本の糸から~
NPO法人ひょうたんカフェ
http://hyoutan-cafe.jp/
藍染手ぬぐい・型染鯉のぼり
NPO法人La Mano
http://www.la-mano.jp/
2015年度

Good Job! 展 2015-2016
来場者数 約12,000人

「Good Job! Award」を新設し、しごとを生みだすプロダクト、新たなはたらき方を考える仕組みを全国各地から募集しました。宮城・東京・大阪・大分の4地域で展覧会・セミナーを開催し、価値観が多様化している社会において先駆的な取り組みをしました。

MIYAGI|宮城
2015年12月13日(日)〜15日(火)
せんだいメディアテーク1階 オープンスクエア

TOKYO|東京
2015年12月18日(金)〜20日(日)
渋谷ヒカリエ8階 8/COURT

OSAKA|大阪
2016年2月26日(金)〜3月1日(火)
無印良品グランフロント大阪 Open MUJI

OITA|大分
2016年3月4日(金)〜6日(日)
大分県立美術館1階 アトリウム

2015年度に紹介したプロダクトをピックアップ

ドニさんの家
ドニさんの家×社会福祉法人オリーブの会
精神に障害を持つ人が作業する農園の一角に、福祉という枠組みの中にいない「ドニさん」が空き家を借りて暮らすという試み。フリースペースとして、食やカラダを見つめ直すようなワークショップを開催し、多様な生き方やはたらき方を模索する場をつくっています。http://donihouse.com/
つばめキャンドル
燕市社会福祉協議会就労支援センター×企画製作室Bridge
結婚式場で使用されたキャンドルを再成形。キャンドルチップを積み重ねてつくる製法は障害のある人が楽しく、バリエーションも広がる工夫があり、ワークショップにも活用されています。「おにキャン」「つのキャン」などの商品ラインナップがあります。http://tsubamecandle.jimdo.com
2014年度

Good Job! 展 2014-2015
Good Life, Good Job!
来場者数 約16,000人

北海道・東京・愛知・福岡・兵庫の5地域で展覧会・セミナー・ワークショップを開催。新たな試みとして、公募を実施。プロダクトのみならず、その背景にあるはたらき方の仕組みやそれを応援するメディアなど、展示対象をひろげることで、新たな生活提案を試みました。また、プロダクトが生まれる現場を動画で記録、インターネットや会場で紹介しました。

HOKKAIDO|北海道
2014年11月21日(金)〜24日(月)
北海道新聞社1階 DO-BOX

TOKYO|東京
2014年11月28日(金)〜30日(日)
渋谷ヒカリエ 8F/COURT

AICHI|愛知
2014年12月12日(金)〜14日(日)
国際デザインセンター・デザインギャラリー/ナディアパーク 2Fアトリウム・イベントスペース

FUKUOKA|福岡
2015年1月23日(金)〜25日(日)
イムズ B2F イムズプラザ

HYOGO|兵庫
2015年3月6日(金)〜8日(日)
KIITO デザイン・クリエイティブセンター神戸・ギャラリー A
主催:一般財団法人たんぽぽの家

2014年度に紹介したプロダクトをピックアップ

「手織りのラグ」
サルビア × クラフト工房 La Mano
全国にある工房のものづくりと商品の魅力を伝える季刊『サルビア』と、染色・織に取り組むクラフト工房La Manoが協働し、制作された手織りのラグマット。制作過程を『サルビア vol.34』内の特集にて、La Manoのものづくりの考え方とともに紹介しています。
「dot paper item series」
視覚障害者支援総合センターチャレンジ×torinoko
点字教科書の制作を行う視覚障害者支援総合センター・チャレンジと、無印良品などのプロダクトデザインを手がけるtorinokoが開発。視覚障害者用の教科書に使われる、文字や動物、パターンなどの図柄の表現技術をモチーフに、デザインへと転用しています。
2013年度

Good Job! 展
障害のある人たちのARTと社会的なINNOVATION
来場者数 約12,000人

東京・宮城・福岡の3地域で展覧会・セミナーを開催。また各プロジェクトの背景にある物語を紹介するタブロイド誌『Good Job! DOCUMENT』を創刊し、「Good Job!」の思想・活動を広く発信。

TOKYO|東京
2013年11月29日(金)〜12月1日(日)
渋谷ヒカリエ 8F/COURT

MIYAGI|宮城
2013年12月15日(日)〜17日(火)
せんだいメディアテーク 1F オープンスクエア

FUKUOKA|福岡
2014年2月16日(日)〜17日(月)
イズム B2F イズムプラザ
主催:財団法人たんぽぽの家
助成:日本財団、仙台市民文化事業団

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2013年度に紹介したプロダクトをピックアップ

「Madre」
コクヨファニチャー × インクルーシブデザイン・プロジェクト
教育施設、公共空間向け家具の製造で知られるコクヨファニチャーと、たんぽぽの家の活動の一環であるインクルーシブデザイン・プロジェクトとの連携で開発されたロビーチェアー。待合空間への来訪者と働く人双方の視点を重視し、ワークショップを通して製作されました。
「marugocochi」
サヌイ織物 × 工房まる
博多織の織元・サヌイ織物と、障害のある人たちの表現を社会にアウトプットしているNPO法人まるのコラボレーションにより完成したブランド。福祉事業所「工房まる」所属作家によるイラストを、風呂敷やネクタイ、ランチョンマットなどに展開しています。
2012年度

Good Job!
来場者数 約1,600人

初年度は、大阪・中之島にて、ろうきん社会貢献・すまいるプロジェクト「エイブル・ アート近畿 2013ひと・アート・まち」の一環として開催。

OSAKA | 大阪
2013年1月22日(火)〜2月2日(土)
中之島デザインミュージアム de sign de >/大阪市役所正面玄関ロビー
主催:近畿労働金庫
企画運営:財団法人たんぽぽの家

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2012年度に紹介したプロダクトをピックアップ

「ハンカチ」
コクヨファニチャー × インクルーシブデザイン・プロジェクト
メンズメインのセレクションを行うハンカチ専門店・H TOKYO、障害のあるアーティストの作品を活かすことで仕事につなげるAble Art Companyによるコラボ商品。5名の作家による作品をデザインし、6種類のテキスタイルに落とし込んでいます。
「靴下」
Tabio×Able Art Company
老舗靴下専門店・Tabio、障害のあるアーティストに並走して、作品の制作や管理を運営するAble Art Companyによるコラボ商品。靴下のタグには、作家名と原画を掲載したタグがついており、表現をリスペクトするTabioのこだわりがつまっています。